塾をお休みするという選択

 中学受験生は、この時期、学習すべきことに優先順位を立てた上で、一部「塾を休む」という選択があることを知っておいてください。指導している生徒さんにもこの志望校合格のためには「いらない」と判断した授業は休むという方法をおススメすることがあります。その通りに実行されて、過去問演習などに時間を有効活用して、体調も万全に整えた上で受験に臨み、フィフティフィフティだった第一志望校に合格した例もあります。

 

 塾勉強をないがしろにするわけでは決してありません。優先順位を立てて勉強に臨まないと、この時期、睡眠時間を削るようなむちゃな生活を過ごさせてしまうご家庭もあるからです。

 

 また、「志望校対策講座」ならともかく、大半の大手塾は、まだ「平日の一般講座(算国理社)」を行っています。家でほとんど自主学習が進まないお子さんは、このような授業に通って、知識や解法のおさらいをするのが良い場合もあるかもしれませんが、この時期は、志望校に出題される(されそうな)問題に的を絞って勉強するべきだと考えます。また、お子さんが苦手な分野(科目ではない)に絞って学習するべきではないでしょうか。

 

 これから、冬期講習、志望校対策講座、正月特訓、そして1月の授業も続きます。その合間に、1月校の受験が始まります。

 

 お子さんの志望校合格のためには、必要な塾の授業はどれなのか?を、よく見極めることが大切です。塾の考え方に流されずに、お子さまに不必要と判断した塾授業は休ませる、または一部講座を取らないという選択もあることを保護者の皆さんには知っておいて欲しいです。