【小・算数】図形が見える女の子

ある塾の先生が、男子が女子に比べて図形、特に立体が得意なのは、幼少時に外を飛び回って遊ぶことが多いことにも関係していると書かれていました。体を動かし飛び回って遊ぶことにより、立体感覚が磨かれるというものです。確かにそれもあるとは思います。でも、それだけではないでしょう・・と思える経験がありました。

算数のなかでも図形、特に立体図形を見る目があり、指定した辺を切って広げた時の展開図を書いてみる・・という問題をいくつか与えたところ、迷うこともなくすらすらと早く書き上げる女子生徒がいました。お母様にお聞きしたところ、幼少時に、外遊びが多かったわけでもなく、積み木・ブロックの造形遊びも人並みに取り組むくらいだったようです。このお子さんの指導経験から、立体認識が得意というのは、幼少時の経験も大切ではありますが、生まれ持った才能もあるのかもしれないと思うようになりました。

誰でも得意なところと苦手なところがあります。得意なところはどんどん伸ばしてあげたいですし、苦手な分野についても、いろいろな方法で経験を積み克服していけば、学校の勉強、受験勉強くらいは乗り越えることができると思います。

私自身、幼少時から野原を駆け回って遊びましたし、小学校の頃は、父のお土産の立体パズルにも取り組みましたが、立体図形は苦手なほうでした。

しかし、算数、数学の学習をする時に、頂点にアルファベットを書きこんでから展開図を描いたり、理解できるように工夫して学習した覚えがあります。このような繰り返し演習をしているうちに、記号を書かないでも展開したり、頭で組み立てたてることができるようになりました。このように、苦手な分野についても克服していくことはできます。

また、立体については、実際にサイコロを作って展開したり、組み立ててみたりという体験をたくさん積むことも効果があがります。このような宿題を出すこともありますが、きちんと宿題をやって下さったお子さんは、立体図形のアレルギーもなくなりますし、演習問題もだんだん解けるようになってきます。

苦手と思ってしまう気持ちが一番大敵かもしれません。学校や塾の先生に解法の工夫を伝授してもらったり、自分なりの解法を身につけて、苦手分野も克服していきましょう。