【中学受験】低学年生の通塾で注意すること

中学受験の集団塾で、低学年を指導するのは、アルバイトや1年契約の女性が多いです。小さなこどもの扱いになれている主婦年齢の女性を雇い、保護者も、社員が指導してくれると安心するようです。

さて、初心者のアルバイト先生でも、研修を受ければテキストに添った授業はできるでしょう。「研修」で指導の細かな内容を教えてもらい、「解答解説」をそのまま教えるように指導されます。フランチャイズには工夫は禁物です。

生徒から話を聞いた限りでは、お手本のきれいな流れの解説を黒板に書いて、それで終わりのようです。僕はちょっと違う方法で考えた・・などの意見をとりあげてくれる余裕はないようですし、「もう少しでわかったのに」と思う、その前に黒板で解説がはじまることが多いと、残念がっている生徒さんもいました。これはとてももったいないことです。低学年のうちにこそ、自分で考えてわかる楽しみを知ってほしいからです。

このような授業についていく力があるお子さんもいますが、毎週、おかあさんが必死になって復習を手伝い、宿題を片づけている家も結構あります。一番心配なのは、お子さんが理解しているかも気にかけないままに月日が経ってしまうケースです。

小3のあるお子さんのテキストを見ますと、授業中に行った演習のほとんどに〇がついてありました。しかし、宿題をしていてもあまり理解している様子が見られません。「これ、自分で解いて〇だったの?」と尋ねたところ、「1と2は自分で解いて〇だったけれど、それ以外は黒板を写した。「写したら、答えに自分で〇をつけましょう。」と先生に言われた。」ということでした。これでは、保護者が、「こどものできた、できない」を判別することがむつかしくなってしまいます。

低学年生は、自分で、わかる、わからない、説明がわかりにくい、ついていけないなどを自己分析して、意思表示をする力がまだ未熟です。「教材も良さそうだし、実績もあるので、だいじょうぶだろう。」と塾任せにするのは、低学年ほど危険です。お子さまのテキストや宿題に目を通して、授業の様子を聞いたり、理解の程度を確認しておきたいものです。