思考力をつけるために良い!と、最近はパズル教室が流行っているようです。一昔前は、まずは計算力!と「100マス計算」などが流行ったものです。計算力と思考力とどちらが大切か?というと、両方とも大切なものです。
さて、計算力はどうすればつくでしょうか?個人差はありますが、繰り返し計算練習がかかせないはずです。思考力も同じです。一週間に一度パズル教室に通ったから急に思考力が伸びるわけではないのです。「AとBとどちらの教室が良いと思いますか?」「うちの子にはどちらが合っていますか?」と保護者面談で聞かれることがありますが、少し勘違いしている保護者が多いと感じます。
思考力をつけるためには、自分でいろいろな問題を長時間考えることが大切です。週1回の教室は好きになるきっかけづくりにはなりますが、それだけでパズルが得意になり思考力が伸びるものではありません。また、教室では一定時間が過ぎるとヒントや解答を教えてもらうのが普通です。これでは子どもによってはいつも考える時間を奪われ、答えを教えらてもらうだけということになり、自分で考える力がほとんど伸びないケースもあるでしょう。
お子さまにとって考える時間がちょうどよい場合はパズル教室もよいでしょうが、それにプラスして、ご家庭でも「お子さまにあったレベルの問題にじっくり取り組む時間」を設けてあげるのがよいです。子どもにやらせたいことを次々と指示して時間を管理してしまうようなご家庭では子どもの思考力は伸び悩みます。子どもの思考力アップを望む場合は気をつけたいものです。